楽しいワイン 2014 2 9

書名 おつまみワイン100本勝負
著者 山本 昭彦  朝日新聞出版

「安くて、おいしいワイン」
 評論家や専門家が推薦するワインは、
1万円以上(100ドル以上)になってしまいます。
 しかし、これでは、楽しいワインとは言えないでしょう。
なんだか、気疲れしてしまい、
人によっては、肩がこってしまうかもしれません。
 楽しいワイン、痛快なワイン。
そんな企画が、あるスーパーで行われていました。
 たいていのスーパーでは、
ワインをただ単に数多く陳列してあるだけで、
いったい全体、何を買ったらよいか、わからないでしょう。
 だからこそ、日本人の年間ワイン消費量は、
著者によると、一人2.4リットルだそうです。
つまり、1年に3.2本。
 これでは、ほとんどの日本人は、
ボージョレ・ヌーヴォーとクリスマスのワインを飲む程度と言えるでしょう。
 こうなってしまったのは、
やはり、スーパーにおいて、ワインの売り方に問題があると思います。
それから、ワインに詳しい店員がいないことでしょう。
 前置きが長くなりましたが、
あるスーパーで行われていた「痛快な企画」とは、
1,000円から3,000円のワインで、
数万円もする高級ワインに打ち勝つという企画です。
 これならば、消費者に強くアピールでき、
ワインを身近なものにすることができるでしょう。
 この本で推薦するワインも、
ほとんど、3,000円以下のワインになっています。
 もう一つ書いてきましょう。
日本においては、ワインと言えば、
一般の人だけでなく、専門家ですら、
フランス・ワインに偏っていますが、
やがて、ワインの宝庫と言えば、
カリフォルニアを連想する日が来るかもしれません。
 なぜ、カリフォルニア・ワインの専門店がないのか。
数も多く、味覚も多く、品質も優れています。
その上、気候も最適です。
 だから、これからワインの研究をするには、カリフォルニア・ワインがよいと思います。
いつか食通の方も、カリフォルニア・ワインを推薦するようになるでしょう。
 ところで、私が、お薦めするワインは、以下の通りです。
シャブリ ドゥフェ 2010 成城石井
モンペラ 2008 成城石井
 なぜ、販売者が「成城石井」になっているか。
やはり、ワインには、相性があります。
 いくら評論家が「素晴らしいワインだ」と言っても、
やはり、人によって、「合う、合わない」という相性の問題があります。
 そこで、成城石井の二つのワインは、
ボトルのサイズが375ml、つまりハーフサイズになっています。
 いくら有名なワインでも、相性が合わないワインを750mlも飲むのは、つらいでしょう。
「残すのは、もったいない」と、意地になって飲むと、
いつの間にか、ワインが嫌いになってしまいます。
 375mlのハーフボトルは、日本人サイズです。
ハーフボトルで相性のよいワインを探して、
お気に入りのワインが見つかったら、750mlのボトルを買う。
これが、「楽しいワイン」です。


































































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